少し私自身のことを書かせてください。
私は10代の頃から心理学に興味を持ち、本を読んだり、実際に学んだりしてきました。
人の心や生き方について知ることが好きで、どこかで「自分を理解したい」という気持ちもあったのだと思います。
しかし、20代、30代になっても、どこか生きづらさは消えませんでした。
人との距離感、親子関係、お金のこと、パートナーシップ。
どれも「うまくいった」と胸を張れるような経験は少なく、
少しの楽しさや充実感はあっても、全体としてはずっと停滞感を抱えながら生きてきました。
そんな中で、あるとき気づいたことがあります。
私は幼少期に、家庭の機能がうまく働いていない環境で育ち、
母親との関係もうまくいっていませんでした。
その影響に気づいていなかった頃は、ずっと自分を責めたり、
人を信じきれなかったりする感覚が当たり前のように続いていたのだと思います。
今振り返ると、その生きづらさは「性格の問題」ではなく、
もっと根の深いところから続いていたものだったのかもしれません。
私はいつも母親に責められているように感じて育ったこともあり、
大人になってからも無意識のうちに、自分自身を責める癖が続いていました。
そのため、行動のベースがいつも
- 否定されないように
- 間違えないように
- 怒られないように
という“防御”のような状態になっていたのだと思います。
今振り返ると、何かを選ぶときも、挑戦するときも、
「自分がどうしたいか」よりも先に「これで責められないか」を基準にしていたように思います。
その積み重ねが、気づかないうちに生きづらさや停滞感につながっていたのかもしれません。
そんな時、私は「自己受容が大事」というフレーズを本の中で目にしました。
最初は正直、「自己受容って何だろう?」という感覚でした。
どこかふわっとしていて、すぐには自分の中に落ちてこなかったのを覚えています。
ただ、それまでの私はずっと「変わらなきゃいけない」「ちゃんとしなきゃいけない」と、自分に対して厳しく接していました。
だからこそ、「今のままの自分を受け入れる」という考え方は、とても逆説的に感じたのだと思います。
もしかしたら、同じような言葉や考え方に触れたことは何度もありました。
「自分に優しくする」とか、「自己否定をやめる」といった言葉です。
ただ当時の私は、それらをどこかで“スルー”していたように思います。アホらしいとさえ思っていました。
むしろ、自分を変えることばかりに意識が向いていて、
常に明るく振る舞ったり、前向きでいようとしたりすることで、
なんとか自分を保とうとしていました。
今思えばそれは、いわゆる“前向きさ”というよりも、
弱さや不安を見ないようにするための、ひとつの「エセポジティブ」だったのかもしれません。
それから私は、少しずつ自己受容を実践していきました。
「タロットをやりたい」
「今の人間関係が悪くはないけど毎週誘われて正直きつい、思い切って断ろう」
「心理学に関わることをしたい」
「お金になるかどうかよりも、まずは表現してみたい」
「疎遠の兄弟と連絡とってみようかな」
そんな気持ちが、少しずつ湧いてくるようになったのです。
以前の私は、占いに興味がなかったわけではありません。
むしろ、どこか惹かれている感覚はずっとありました。
ただ同時に、心のどこかでブレーキがかかっていました。
それは、幼い頃に私が占いしになりたいなぁと言ったと際に親から言われた言葉でした。
「占いは怪しい」
「占い師になってどうするの?」
そうした言葉が、自分の中に引っかかったまま残っていたのだと思います。
そのため、やりたい気持ちはあっても、
それをそのまま出すことができず、どこかで“抑える選択”をしていたのだと思います。
でも自己受容を意識するようになってから、
その「抑えていた気持ち」に少しずつ気づけるようになりました。
そしてようやく、
「やってみてもいいのかもしれない」
そう思えるようになっていきました。
これは自分でも少し驚きでした。
それまで続けていたある経営者コミュニティも手放し、
占いを軸にした活動へと少しずつシフトしていきました。
不思議なことに疎遠だった兄弟と6年振りに会い言葉で和解したわけではありませんが、
前みたいに元に戻りつつあります。
また、他のお仕事や流れもなぜか少しずつ良い方向に回り始め、
以前よりも充実感を感じられる時間が増えていったのです。
そして家賃が上がるのでそろそろ引っ越しを考えないとなぁと思ってたところ
いい物件に巡り会えたり、自己受容を初めて半年の間に環境が変わってきたのです。
もちろん、すべてが急にうまくいったわけではありません。
不安が完全になくなったわけでもありません。
それでも、「自分の内側から出てきたものを選ぶ」という感覚は、
以前とはまったく違うものでした。
振り返ると私はずっと、
「正しそうな選択」や「間違えない選択」を基準に生きていたのかもしれません。
でも今は少しずつ、
「自分が本当にどうしたいのか」という感覚を基準にできるようになってきました。
そしてその変化のきっかけは、
大きな成功や劇的な出来事ではなく、
ただ一つ「自己受容」という考え方に出会ったことでした。
自己受容という考え方
私にとって自己受容とは、いわば「自分とつながり直すこと」だったように思います。
やり方はとてもシンプルで、
自分の中に出てきた感情や考えを、まずは否定せずにそのまま認めていくこと。
うまくいっていない自分も、
思うようにできない自分も、
すぐに変われない自分も、
そのまま「そう感じているんだな」と受け止めていくことでした。
そしてもう一つ大きかったのは、
「こうならなかった未来」さえも、否定しないということです。
怖いかもしれませんが未来理想の自分になっていなくてもいい。
うまくいかなかった自分を責め続けるのではなく、
そうなったとしても、それでもいいと一度許してみる。
そうして初めて、
これまでずっと張りつめていた力が、少しずつ緩んでいったように感じます。
自己受容は、何かを“頑張って変える”ことではなく、
むしろ「無理に変えようとする力を手放すこと」に近いのかもしれません。
そしてその状態になって初めて、
本当に自分の内側から出てくる気持ちや、
やってみたいことが、少しずつ見えてくるようになりました。
自分に本当の気持ちに気づけると自分が喜んでくれます。
自分から喜ばれると、自分からのサポートがうまく入るのです。
もし今、自分を否定していると感じるなら、
それをすぐにやめようとしなくても大丈夫です。
ただ少しだけ、「そう感じている自分がいるんだな」と
気づくところから始めてみるだけでもいいと思います。
時間はかかるかもしれませんが、
その先に、本当の自分の声が少しずつ見えてくるかもしれません。


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